2016.09.21

相見積はおすすめ半分、危険半分!

あなたは解体工事をお考えになって一番気になるのはどこですか?
大体の方はまず工事金額がどの程度掛かるのかを気にするのではないでしょうか?

実は金額を売りに宣伝している解体工事業者は日本全国に山ほどいます。
その為、大半の方は「相見積」を行い実際に施工を依頼する解体業者を選出していることが最近では主流になってきています。

では、「相見積」ってなに?
と聞かれてあなたは答えられますか??

言葉の通り相見積とは、見積もりを何社か同時に依頼し、その中で金額が安い業者を見ていくという方法なのです。
現状、建設業界ではどんな工事であってもこのやり方が多いのですが、解体工事に関しては、業者によって金額が寄り切りな為、特に相見積もりを掛けている方が多いのです。

では相見積についてメリット、デメリットを簡単にご紹介致しましょう!

まずは相見積のメリットですが、上記したようにいくつかの解体業者に同時に見積もり依頼を出す為、工事金額が安い業者を一目で確認することができます。
また、数社に一斉に見積もり依頼を出すことで、その中からあなたの予定に合わせられる解体業者が見つけやすいです。

逆にデメリットですが、ハズレの解体業者を引き当ててしまう可能性が非常に高いです。

ハズレの解体業者とは?と思うかもしれませんが、相見積のメリットである工事金額の見比べができるというところなのですが、逆の捉え方をすると、工事金額でしか判断ができないのです。
解体工事業者は金額が安いというのを売りにしている業者が多いですが、相見積時の金額だけで施工の依頼をして工事内容がずさんな業者だったというお客様のご意見は耳が痛くなるほど聞いてきました。


解体工事に限らずですが、金額を下げるには業者の方も何かを削って金額を落としていきます。
特に解体工事に関しては、家屋を壊した後に出る産業廃棄物を処分するという非常にお金がかかる作業をしなくてはならない工事です。
この産業廃棄物ですが、どこの処分場で処分しても相場としてはどこもほとんど同じでして、なかなかここで金額を落としていくというのは難しいところです。

ここの金額で大きな差があるとすれば未だに聞く不法投棄という言葉ですよね。
不法投棄とこの産業廃棄物の金額を抑えるというのは隣接した関係でもあるのですぉ。

その他に金額削減できる個所と言えば解体工事では、人件費の削減、経費の削減といったところでしょうか。

この人件費と経費ですがここがポイントです。
解体工事は人数が沢山必要という訳ではありませんが、ある程度の人数確保が必要です。
それは、家屋から出た産業廃棄物を処分場にもっていく前に一個一個仕分ける作業があり、あなたがお住いの木造は特に仕分ける種類が多いのです。

続いて経費、まずは近隣様への配慮に経費が掛かることがあります。
また、現場の安全確保の為に経費を使い、道具や資材など準備したりするなどしなければなりません。

この人件費と経費を下げようとすると、必ずと言っていい程、解体工事の場合は問題が出てきます。

まずは人件費を削減しようとして作業員の人数を減らすと、作業スピードが落ち、あなたが最初にお約束された工事期間内に工事が終わらないことや、作業員全員が作業に集中しっぱなしで近隣様への配慮ができず事故が起きてしまったりする可能性が非常に高まります。

続いて、経費の削減を必要以上に考えている業者ですと、近隣様のことなどなにも考えず、危険物は現場に置きっぱなし、ごみの飛散防止の道具は用意しないなど、あなたはもちろん、近隣様をも不快にしてしまうことがあるのです。

このように金額ばかりを気にしていてハズレ業者に当たってしまったときあなたはどう思うでしょうか?
これから新たなスタートの為に行う解体工事が不安で仕方なくなってしまうかと思います。

その為に一解体工事業者としてあなたには金額だけでの判断は決してしないで頂きたいと思っています。

まとめ
解体工事の相見積もりには良いところもあれば危険が潜んでいることも忘れないで下さい。
金額はもちろん大切な参考箇所ですが、金額だけで業者を選んでしまうとあなた自身がその後後悔してしまいます。
相見積はメリット、デメリットを考え、理解した上で使ってみてください。