2017.09.12

解体工事のお祓い、地鎮祭、魂抜きは必要?

 


お守りや人形の処理、皆さんはどうしていますか?


普通にゴミに出したら良くない事が起きるんじゃ…と思い神社に持っていってお祓いなりの処理をしてもらうのが一般的な意見でしょうか。


神聖な物、命が宿っていると言われている物に関して、日本人は簡単に捨てられないという意見が多いと思います、、

解体工事に関しても同じことが言えるんです!


仏壇や神棚、井戸の処理に困っている方や地鎮祭をやるべきかやらなくていいのか迷っている方がとても多い現状です。


今回はそんな迷いがちなお祓いの方法から費用までの解説をしていきたいと思います!

鎮魂祭やお祓い、魂抜きを「やるか」「やらないか」の判断基準についてもご説明していきます。

【地鎮祭っていったい何をするの?】

地鎮祭とは、解体工事が終わり更地になった状態で、これから始まる工事の安全や今後の家の繁栄を祈り、今までの家に感謝を伝え、悪いことが起きないようにお祈りする儀式です。「じちんさい」「ことしずめのまつり」と読みます。


その土地に住む神様を祝い沈め、土地を利用させて下さいと許可を得る意味があります。

地鎮祭の流れとしては工事着工前に神職をお招きして神様にお供え物、祝詞をあげます。

お祓いをして浄め、施主が始めの鍬(くわ)や鋤(すき)を入れ、工事の無事を祈るというのが一般的な地鎮祭の流れになります!

〜地鎮祭でかかる費用〜

地鎮祭は自分で用意する分や神職に払う分、施工業者に払う分があるので注意しましょう!

・お礼、謝礼金として神職へ支払う初穂料 →2,000~50,000円


・神職が車や原付で来る場合お車代として支払う交通費 →1,000~10,000円


・施工業者が祭壇等の準備をしてくれる場合は業者に支払う準備費用
→5,000~10,000円 ※テントや資材を多く使う場合はもっと高い


・お供え物として米や塩、お酒に湯のみや紙コップを施主が用意する →10,000円前後


・近隣へ配るため施主が用意する菓子折り代(1個あたり) → 1,000~3,000円

・関係者へ配るため施主が用意するお弁当代(1個あたり) →1,000~2,000円

以上で合計10万~20万円かかることになってしまうのです!!

【神棚、井戸、仏壇の魂抜きってどんな意味があるの?!】

魂抜きとは神棚や井戸、仏壇などを壊したり、移動するために行うお祓いの事を言います!

魂が宿るとされている物を移動、解体するには魂を抜き、物に戻してから扱う事が必要と考えられて来ました。

怠った場合は災厄がふりかかると恐れられていて、長く住んで関わってきた土地や物に感謝するという意味も含めて行われてきた儀式になります!

神棚、井戸、仏壇はそれぞれお祓いを依頼する先が違うので注意が必要です。

神棚は神主がいる神社へ。仏壇はお寺の僧侶に頼まなければなりません。井戸は神主でも僧侶でも対応してもらえます。

費用は大きさや状態にもよりますが5万前後が相場です。

お祓いの服装、というと正装でカッチリ決めなければいけないと思われがちですが、個人で行う場合は派手であったりだらしない格好で無ければ大丈夫です。

男性はチノパンやジーパンに白めのシャツ、スニーカーで十分です。

女性もワンピースやスカート、お子様は多少派手でもよほど奇抜で無ければ問題ありません。

原色モノの服やサンダルは控えましょう。気になるようでしたり業者や神職、親族に正装を希望された場合はスーツ(お子さんは制服)を着用致しましょう!

魂抜きだけでなく、地鎮際も共通になります!

【お祓いはやらなければいけないの?】

さて、ここからが本題です!

上記で説明したお祓いは必ずやらなければいけないのでしょうか⁉︎

神聖な儀式で古くから受け継がれてきた伝統のようなものだし、皆やってるからやったほうがいいと思う方もいます。


反対に費用や時間もかかるし、やる必要が無いと思う方もいます。


はっきり言いますと、どちらも正解です。やってもやらなくてもどちらでも良いのです!

解体、建設時のお祓いというのは、特に義務付けられたモノではありません。

本来お祓いというのは宗教的な考えによるもので、信じる宗教によってそれぞれ判断は違ってきます。

施主様がご自身で考えて必要が無いと思えばやらなくても問題ありません。

実際に海外の宗教では解体時や建設時にお祓いをするという考え自体がごく稀なようです。

しかし、親族の中に一人でもやっておいた方がいい、やらなければいけないと考える方がいれば意見を尊重しましょう!

そこで意見を押し切ってお祓いをしないまま工事が始まってしまうと、ずっと後悔の念が尾を引いてしまったり、不安な気持ちを引きずってしまいます。

日本人は特に神への感謝や祈りといったものを大切にし、災いを防いできた文化があります。

今でもお祓いを重要視する人はとても多いです。

そのため、お祓いをしなかった結果工事中に事故が起こってしまったり、住んでから病気やトラブルに見まわれてしまいやはりお祓いをすればよかった、と後悔するケースも目にします。

極端な話お祓いをすれば病気にならない、トラブルが起きないというわけでは無いのですが、少しでも気にしていると関連付けてしまいますし、災厄とお祓いは全く無関係だと心から否定できるかとなるとそうでない人も多いのではないでしょうか⁈


悪い事が起きてもそのせいだと思わない、後悔しない方はお祓いの必要はありません。

近年、地鎮祭やお祓いを行う家庭が減りつつあるとのことです。

その半面、神職には依頼せず敷地の四隅と中央に塩とお酒を撒いて解体業者と施主で家屋へ感謝と工事の安全をお祈りするという簡略化した儀式を行う方も増えています。

費用に余裕は無いがお祈りはしておきたいという方はこういったお祈りもいいかもしれません!

〜まとめ〜

長年暮らしてきた家なのでこれまで守ってくれた感謝の気持ちを伝えたい、今後共健康で安全でいられるようにお祈りをしたいと思われている方も、費用や準備に余裕が無かったり、特にお払いの必要性を感じないと思われている方もどちらも間違っていません!!

絶対しなければいけない訳では無いのです、、


しかし、いまいち自分や親族だけでは判断できづに悩んでいる場合は施工業者に相談してみましょう。業者であれば今までの経験から良いアドバイスをくれると思いますし、親身に相談にのってくれます!

お祓いや儀式といったものは災厄を取り除き人々の安全、健康を祈るための神事ですので、納得がいくまでじっくりと考えましょう!!