2017.09.26

擁壁について知っておこう‼️その1

 

日本は特に人口密度が高い国です!

 

様々な土地に家屋が建っていて、中には立地条件が悪いものもあります。

 

例えば、高低差のある土地の上に家屋を建てるとき、擁壁と呼ばれる構造物を設けて建築することがあります。

 

今回はこの擁壁にスポットを当て、擁壁の種類や構造から解体工事にかかる費用、トラブルまで、詳しくご紹介していきたいと思います!

 

【そもそも、擁壁って何❓❓】

 

擁壁とは、わかりやすく言えば土留めと言われる「土を抑えておくための構造物」です。宅地の土砂崩れ等を防ぐために、崖面のような傾斜面を支える役目をしているのです。

 

例えば、山などの斜面を切り取って平らな土地にする切土や、逆に斜面を土で盛ることで平らな土地にする盛土などの土地は人工的に造られた地盤のため、軟弱地盤と呼ばれる軟らかい地盤になっています。

 

そのためこうした擁壁の支えが必要となるというわけです。

 

擁壁を設置することでより大きな家屋を建てられるという利点もあります。

 

傾斜のある土地に擁壁を垂直に設置する事で、所有している土地の面積を有効に使うことができるという事です!

 

〜擁壁の形状と造り〜

 

擁壁にはいくつかの種類があり、素材や形状などそれぞれ異なります。

主に擁壁には鉄筋コンクリート造り、コンクリート造り、石造りのものがあります!

1つずつ説明致しましょう!

 

 

「鉄筋コンクリート造り」

 

鉄筋コンクリート造りは基礎部分を鉄筋で組み、コンクリートを打つという作り方で作られています。

 

コンクリートは曲げ応力が弱いため、鉄筋を組むことでコンクリートのその性質を補い、強度を上げることができるのです。

 

近年ではこの造りのものが主流となってきており、新しく造られる擁壁は大体の場合鉄筋コンクリートによって造られています。これは強度が最も高く安全だということが理由で、強度面の心配はほとんどないと考えられています。

 

「コンクリート造り」

 

コンクリート造りの擁壁は、無筋コンクリート造りとも言われます。


つまるところ、鉄筋を使わずにコンクリートのみで擁壁を作っているということです。

 

重力式と言われるコンクリート造りでは、重い材料で構築することで圧力に対抗する擁壁を作っています。

 

 

この構造の場合、安全性の改善のため下部が前、上部が奥になるよう斜めの形状になるように作られます。

 

 コンクリート造りの中では施行が最も容易とされていて、高さの低い擁壁を作る場合には経済的でもありますが、地盤が不安定な時には使用できないほか、高さが4m以上の擁壁を作る場合は通常よりも費用がかかってしまう事になります!

 

 

もたれ式と言われるコンクリート造りでは、地山が安定している状態の時もたれるように擁壁をコンクリートで打って形成する手法をとります。

 

この手法は鉄筋コンクリート造りで使用されることもありますが、基礎地盤が堅固でなければ作ることができず、また擁壁が自立していない状態で施行するため、施工中は注意しながらの作業が必要となります。

 

「石造り」

石造りの擁壁は石を高く積み上げて作られている擁壁です。

本物の石を積み上げている場合もあれば石を模したコンクリートブロックを積み上げて作られていることもあります。

練積み式と言われる石造りでは、石を積み上げた間にセメントやモルタルを流し込み、堅固に連結させる手法をとります。

大きな擁壁を練積み式で作る時は下部にコンクリートを打ち、より丈夫な基礎を構築する必要があります!

空積み式と言われる石造りは石を高く積み上げ、セメント等によって充填しないものを言います。

擁壁の造りの中で最も簡単な造りのもので、家屋を支えるものには向きません。


ほかにも古いコンクリートの塊を利用したガンタ積み擁壁や、擁壁が二段階になっている二段擁壁など、現在では使用されない造りも含め、擁壁にはいくつかの種類があるという事です!

 

【〜まとめ〜】

擁壁とは日本の特性によって様々な種類があり素材などもそれぞれ異なるという事です!

その2に続きます‼️