2016.09.04

木造解体工事はどこにお金がかかっているの!?

解体工事は、たとえ小さな木造家屋の解体であっても高額な工事になります。
あなたの家屋も解体工事となるとかなりの金額が掛かるのではないでしょうか。
では、解体工事と言っても何にお金がどれほど掛かるのかなど、私たち解体業者でしかわからないことを今回は特別に教えます。

「解体工事=家屋を壊す工事」というのはお分かりですよね。
しかし、家屋を壊してその後廃棄物等を処分しなければなりません。
解体工事の金額が高い一番のポイントはここなのです。

正直に言うと、家屋を壊すだけであればそこまでの費用が掛かりません。
ですが、その壊した後の廃棄物を処分するのには莫大な費用が掛かっているのです。
解体工事費用の6~7割は処分費用だと思ってください。※一般的な木造家屋の場合

6~7割と言いますと、100万円の工事ですと、60万~70万が廃棄物の処分費用です。
解体する家屋は、一般的には木造が多いと思いますが、木造の場合は、壊すのは簡単な分、処分しなければいけない廃棄物が非常に多いのです。

では、あなたのお住まいの家屋でどのような廃棄物が出るのかを考えてみましょう。
あなたの家屋から排出される廃棄物で考えられるが、
「屋根の瓦」、「家屋の木材」、「外壁材」、「各箇所コンクリート」、「廃プラスチック」です。
これらは、木造独特な廃棄物でして、どれも綺麗に仕分けをしなければなりません。
仕分けにはもちろん時間も掛かりますし、作業員の人数も増やさなくてはいけません。

この仕分けが終わった後に、処分になります。
処分といっても簡単にごみ出し程度でできる作業ではありません。
まずは仕分けた廃棄物を種類ごとに分けてダンプに積み込んでいきます。
そして、その廃棄物が処分できる指定の処分場に持って行かなくてはなりません。

この時点でも運搬費用が発生していますし、処分場についてから、廃棄物を処分するのにもお金を支払ってやっと処分完了になるのです。

この一連の流れを解体現場がきれいになるまで何回も繰り返してやっと解体工事が完了するのです。

ですので、あなたのお住まいの家屋が木造であっても一概に安く収まるとは言い切れません。
お見積りの際には、見積もり業者にどこにお金が掛かっているのかを確認したり、他の木造家屋と比べて安いのか、高いのかなども確認するのもいいかもしれません。

まとめ
家屋の解体工事は、解体工事費用という名目の中でも家屋から出る廃棄物の処分費用がほとんどなのです。

廃棄物処分は、一個一個丁寧に仕分けた上で、指定の産業廃棄物処理場に運搬し、処分費用を支払って初めて処分が完了するという、非常に、時間、お金がかかる作業なのです。

また、木造家屋解体工事は鉄骨造、RC造に比べて金額が安いという認識があるかと思いますが、実際に家屋を見て解体した際に排出される廃棄物によっては高くつくこともあります。

見積もり時に、あなたの家屋の解体工事費用の内訳を把握するなどして、納得のいく解体工事を行ってください。