2016.10.11

お隣で解体工事が始まる前に!

最近街中で数カ所の一斉建て替え工事を行っているのを目にしませんか?

建て替え工事というのは、行政の計画、個人、不動産会社の意向など様々な理由があるのですが、これらの工事に解体工事は必ずついてくる工事なのです。

解体工事とはご存知の通り、建物を壊していく工事ですので、そこに新たに建物を建築するのであれば必ず今ある物を壊さなくてはなりませんよね。
その為に解体工事は様々な箇所で行われてきております。

解体工事は「見ていても怖い!」、「埃が酷い」ということはよく皆様おっしゃいますが、あくまで街中だから特に気にされて来なかったと思います。
しかし、最近ではこの解体工事は街中で見るなんていう他人事では無くなってきているのをあなたはご存知でしょうか?

それはどういうこと?と思うかと思いますのでその理由を今回はお話ししていきましょう。

まず!
近年よく「建売住宅」という言葉を耳にするかと思います。

建売住宅は基本的には住宅街を不動産業者、ハウスメーカーが土地ごと購入し、そこから区画を分けて建築工事を行っていくものです。

この「建売住宅」においては、住宅街に新しく建築をする為、既存の建物がある場合はまず解体工事をするのですが、この際は近隣の方々のご協力があってこその工事になってきます。

しかし、あなたもそうだと思いますが、ご自身の大切なお家にも危険が及ぶ解体工事を簡単に「やっていいよ」とは言えますでしょうか?

同じ仕事をしていてお恥ずかしい話ですが、解体工事業者の中にはまだまだ世間的に「悪徳業者」と呼ばれる業者が存在しています。

そんな業者があなたの隣のお家を解体していたら心配でいてもたってもいられないですよね。

しかし、現実的には工事を行う業者はあなたの元に挨拶に来てしまった時点である程度は決まってしまっているのが現実です。

その為に、解体工事を近隣が行う際にあなた自身が被害に合わない様に対策を取っていきましょう。

まず、近隣で解体工事を行うことが決まりましたら、解体工事を依頼した「施主」、解体工事の依頼を施主から直接請負う「元請け」の2社が挨拶回りに来るかと思います。

最初の対策はここからです!
挨拶にきた2社の担当者名、連絡先、会社名は名刺などを保管し、必ず把握しておくようにしましょう。

また、基本的には、解体工事を請け負っている元請け業者があなたにも解体工事の説明をすると思いますが、その説明を聞いて疑問点、不安な点はどんどん質問して下さい。

悪徳業者の場合ですと、この時点でボロが出始めます!

悪徳業者とは常日頃から悪事を働かせ、真っ当な工事をしていない為、あなたからの質問に対し、まともな答えが出てこないのです。

しかし、解体工事の中身に関しては業者と名乗っている位なので、ある程度はあります。

そこで!
悪徳業者ではないかを見抜く為に、まずは解体工事で発生した産業廃棄物をどこへ持って行くかを確認しましょう。

しっかりしている処分場では処分をすると、「マニフェスト」という物が発行されます。
このマニフェストを提出してもらえるか同時に確認して下さい。

上記で問題がなければ続いては工事が開始されてからの確認になります。

あなたもご存知の通り、解体工事は足場を立てて、養生シートを張ってから本格的に工事が始まります。
しかし、業者によってはこの養生シートすらしっかりできない業者が存在するのです。

養生シートがしっかりできていないまま解体工事を始めたらどうなってしまうかはお分かりですよね?

まずは、解体工事にて埃が飛散してしまい、あなたの御宅が真っ白になります。
その他にもあなたの御宅に傷をつけてしまったり、破損をさせてしまったり非常に多くの問題が発生することになります。

そうならない為に、まずはあなた自身もお隣の工事が始まった際は足場と養生シートを確認してみて下さい!

最後に、工事中、工事後の掃除です。

ほとんどの業者はしっかり水を使い、掃除を行いますが、中には全くと言っていい程掃除をしない業者がいます。
その様な工事をしていたら、いつ、どこで誰が怪我をしてもおかしくない状況になってしまいます。

そうならない為に、工事中でもあなたが気になった事は常に施工している業者に確認をしたりなどしてあなた自身がご納得できる解体工事をさせる様にして下さい。そうすれば、近隣様ともお付き合いが上手くいきますし、今までと変わりなくお過ごし頂けるかと思います!

まとめ
解体工事は、いつあなたの近隣で行われるかわかりません。

実際に解体工事が行われた際に近隣様とのトラブルに巻き込まれない様にしっかりと対策を取っておいて下さいね!