塗装の材料は大きく分けて2種類に分かれます。
水性と油性です。
では、水性と油性とはいったいどう違うのでしょうか?
ほとんどの人はなんとなくわかると答えると思います。
それは身近にあるマジックペンを思い浮かべているのではないでしょうか?
水性ペンは水で拭き取れて、油性ペンはゴシゴシ拭いてもなかなかおちない。
水性は水に弱く、油性は水に強い。
そのようなイメージがありますが、それでは雨が直接あたる外壁の塗装はすべて油性なのでしょうか?
答えはNOです。
どの住宅も外壁には基本的には水性の塗料を使っているのです。
もしもマジックペンで外壁を塗り潰すとしたら誰でも油性を選びますよね?
ですが塗装の場合は外壁には水性塗料で塗装するのが一般的です。
マジックペンとは違う、塗装の水性と油性の違いをお教えします。
まず塗装とは、家をオシャレに綺麗に鮮やかにするため以外にも大切な役割をしているのです。それは、防水です。
水性なのに防水?と思ってしまうかもかもしれませんが
塗装の材料は水性も油性もどちらも防水性は高く作られています。
水性は主成分が水。
油性は主成分が有機溶剤(シンナー)。
どちらも乾燥すると塗膜になるのです。
昔は雨風を受ける外壁は油性の材料が多く使われていましたが最近では水性の材料の品質が大きく上がり耐久性の高い水性塗料が多く開発されています。
油性塗料にも劣らない耐久性を持った水性塗料の方が好まれて外壁塗装に使われる理由が3つあります。
1、匂い
水性塗料は油性塗料に比べて刺激臭が少なく、近所にも迷惑がかからないことや、屋内の塗装にも向いています。
2、VOC(揮発性有機化合物)
油性塗料には、シックハウス症候群の原因となるVOCが多く含まれているため、化学物質に過敏な方や健康上問題がある方に対しては水性塗料の方がおすすめといえます。
3、価格
水性塗料の方がリーズナブルです。
ただし、耐久性の高い水性塗料は高価な製品となっております。
上記の3つの理由から外壁塗装では水性の方が好まれて使われます。
それでは、油性塗料の優れた部分は無いのか?
そんなことはありません。
油性の方が優れている部分を2つ紹介しましょう。
1、 耐久性
耐久性の高い水性塗料が増えてきている中でもやはり油性塗料の方が耐久性は高いと言えます。
日光や雨などが直接当たる屋根部分には油性塗料が使われます。
2、 塗料の密着が良い
どのような素材に対しても、下塗り無しでも塗ることができ、金属などにもしっかりと密着することが魅力です。
まとめ
水性、油性の違いや、それぞれの魅力はおわかり頂けたでしょうか。
水性の優れている点
1、 匂い
2、 VOC(揮発性有機化合物)
3、 価格
油性の優れている点
1、 耐久性
2、 塗料の密着
塗装の材料を選ぶ時には上記の内容を参考にしてみて下さい。