2017.02.28

アスベストと解体工事part2

 

〜アスベスト解体工事フロー〜

part2では、アスベスト解体工事の簡単な流れについてご説明させて頂きます!

建物の状況などにより多少の誤差はありますが今回は一般的な流れについての説明です!

【1、事前調査・現地調査】

アスベストを含んだ解体工事の場合、より正確なアスベスト除去費用を算出する為、念入りな事前調査、現地調査が必要になります。

一般的な調査内容は、以下の通りです!

①建物の延床面積
②建物の構造
③アスベスト含有調査
④外構、植栽の有無、規模
⑤養生シートの種類
⑥乗入れ可能なトラックの種類

 

【2、施工計画書作り】

事前調査、現地調査調査、解体対象物の図面を基に、解体手順や重機搬入ルートを計画します。

そしてアスベストの処理計画、周辺の作業員を含めた環境保全計画を作成致します。

【3、アスベスト解体工事の届け出】

①大気汚染防止法の届け出                          
 特定粉じん排出等作業開始の14日前までに、各都道府県知事に届け出る

②労働安全衛生法の届け出                        
工事開始の14日前に工事場所を管轄する労働基準監督署に届け出る

③石綿障害予防規則の届け出              
工事開始前までに工事場所を管轄する労働基準監督署に届け出る    

④建設リサイクル法の届け出            
  工事開始の7日前までに各都道府県知事に届け出る                                         

【4、近隣挨拶の徹底】

通常の解体工事でもそうですが近隣住民の方への挨拶は徹底致しましょう!     しっかりと工事の概要を説明し、不安を取り除いてあげる事で近隣トラブルの防止にも繋がります!

【5、配線の撤去、引込配管の工事】

通常の解体工事と同じように、ライフライン関係の工事は前もって段取りをし、早い段階で終わらせます。                     

 【 6、足場・養生 】

最初に作業員の足場の組み立てを行います。また、周辺環境に応じて、作業中の騒音を防ぐための防音パネルや、粉じん飛散を防止するための外壁シートを設置していきます。アスベスト除去作業があるため、アスベストの飛散防止のため、慎重かつ確実に養生を行います。
このようにして、近隣の方へのご迷惑を最小限におさえる努力を致します。

 【7、建物内部の残存物撤去】

アスベスト含有建材が使われている天井を残して、建物内部の各種工作物や設置されている機械類を撤去し、スケルトン状態にします。
具体的には、畳・瓦・建具・住宅設備機器・不用品を撤去します。
各種工作物や機械類は、単に撤去するだけでなく、分別やリサイクル処理などを行うものなどに仕分けするなどして、地球環境にも配慮して作業を実施していきましょう!

 【8、アスベスト除去】

いよいよアスベストの除去に入ります‼︎天井・梁・壁などのアスベスト含有建材を撤去します。
アスベストが飛散しないよう、慎重かつ的確に除去を行います。

 【9、内装解体 】

ここからは通常の解体工事の工程と同じになります!
内装材・窓ガラス・サッシなどを撤去します。

 【10、 建物本体の解体  】

建物そのものの解体です。屋根、梁、柱、外壁の順に解体し、基礎を掘り起し撤去していきます。
ほこりが飛ばないように、散水しながら作業をします。

 【11、廃材の分別・収集・搬出】

現場で廃材を、木材、鉄、プラスチック、コンクリートガラなどにしっかりと分別します。分別解体に基づき、手作業や機械を使いながら分けていきます。

 【12、地中障害物の確認】

解体終了後、掘削を絶対に行い廃材が地中に残ったりしていないか、その下にコンクリートが入っていないかを確認致します!

解体後、建築工事に入った時に廃材が地中に残っていたり、その下にコンクリートが入っていたりすると、その部分を撤去しなければならなくなります。
これは、お客様にとって大きなご負担となってしまいます。

 【13、整地作業   】

解体後の地面を平らに整地します。
使用用途やご要望によって、ブルドーザーなどで地面を平らに整地にします。
駐車場にする場合は砕石などを敷いたり、コンクリートやアスファルトで舗装を施したりします! 

【14、完了確認  】

ひと通り工事が終了し、立会いのもと破損物がないかなどしっかりとした確認を行い完全に工事終了となります!

 

以上が簡単なアスベスト解体工事の流れになります!

 

 

〜まとめ〜
アスベスト解体工事は通常の解体工事に比べ、専門的な知識や資格、届け出が必要になってきますので、工事を依頼する際は経験豊富な業者に依頼する事をお勧め致します!