2017.02.21

アスベストと解体工事part1

この記事では皆さんが1度は耳にしたことがあるアスベストについて簡単に説明していこうと思います!

 

【What’s about アスベスト?】

アスベストは天然の鉱石で別名「いしわた」「せきめん」とも呼ばれています。

〜アスベストの利点〜

・熱、摩擦、酸、アルカリに強い

・繊維状で加工がしやすい

・丈夫で変化しにくい

 

上記の事から保湿材や耐火材など、幅広く使われていました。

アスベストはそれ自体に問題があるという訳ではなく、「吸い込む」「飛び散る」事で健康被害を及ぼすと言われています!!

 

〜アスベスト問題〜

日本では高度経済成長を迎えた1970年〜1990年代に大量の石綿が輸入されており、この時期に建築された建物には石綿製品が多く使用されています。  

現在問題視されているのはこの時期に石綿製品を扱う仕事をされていた人や、石綿製品を扱う事業所の近隣住民方などの健康被害なんです!

なのでいま現在一般的な日常生活を送る中でのアスベストが身体に及ぼす害はほとんどないと言えるでしょう。

〜アスベストが使用されてる場所〜

・屋根材

・天井材

・壁材

上記のような建材での使用が9割を占めています。

 

〜意外な日用品にも!?〜

現在はほとんどないですが、

・ヘアドライヤー

・魚焼の網

・自転車のブレーキ

など、一昔前では身近な日用品にも使用されていたんです!

これにはビックリですね!

 

〜アスベストの有害性〜

石綿の粉じんを吸引する事によって発生するおそれのある健康被害をまとめてみました。


1.石綿肺 
  肺が繊維化するもので、せき等の症状を認め、重症化すると呼吸機能が低下することがあります。

2.肺がん
  肺にできる悪性の腫瘍です。

3.胸膜、腹膜等の中皮腫 (がんの一種)
  肺を取り囲む胸膜等にできる悪性の腫瘍です。

上記の病気については石綿粉じんを少量吸い込んでも発症する可能性があるんです!


また、石綿粉じんのばく露から発症までの期間が数十年と長いこともあります。

命に危険を及ぼす危険性のある病気ばかりです。

まとめ
皆さんが街中で見かける解体工事現場にはこのような危険が潜んでいると考えると、とても恐ろしいですよね!

中にはアスベストだと知らずに何の対策も取らずに工事を進めてしまうような無知な業者もいるかもしれません!

その様な事故を防止する為、アスベストを含む解体工事に関しては様々な決まりや法律が定められています。

次のpart2では、アスベストの含まれている建物の解体作業の流れについて書いていきます。