2016.10.25

家屋調査はあなたの為に!

あなたがご存知の解体工事とはどの様な工事でしょうか?

例えば、一般の木造家屋の解体、大きなビルの解体など、解体工事といっても非常に様々な解体工事がありますよね。

その中でもあなたも実際に経験する解体工事といいますと、実際に人が住んでいる家屋の解体工事ではないでしょうか?

解体工事とは、家屋の上物(建物部分)はもちろん、家屋を支えている基礎まで撤去するのはご存知でしょうか?

実は、この基礎を壊すとき、近隣様は非常にご迷惑をお掛けする作業になるのです。
建物の基礎ですが、実際に建っている家屋、建物によって本当に様々なものがあります。

例えば一般的な木造ですと枠基礎と呼ばれる様な、家屋の外周に合わせて建っている基礎。
埋立地や、地盤が緩い所ではベタ基礎と呼ばれる基礎などがあるのですが、建物が大きくなればなるほど基礎も丈夫なものに変わっていくのです。

例えば、築年数が古い地盤も悪くない土地に建っている木造家屋と地盤が悪く、建物の高さも高い鉄筋コンクリート造の基礎では全くもって別物のものが入っています。

実はこの基礎の大きさが大きく、深く入っている程、解体工事の際に手間、時間も掛かるのですが、なによりもお近くにお住いの方が不快に思ってしまうケースがあります。

というのは何故なのかを今回は解説致します!

では、まず解体工事を行う建物ですが、鉄骨造3階建程の建物を仮説で使いましょう。

鉄骨造という事で、上物部分も木造と比べて大幅に工期が掛かってきます。
近くで見ていて「やっと上物が終わったのか。」と思うかも知れませんが、問題はこの後です!

上物が終わればそのまま基礎解体に入るのですが、鉄骨造3階建の場合ですと、土の高さから約1.5m程の基礎が想定できます。

「基礎の深さは1.5m」と聞いてあなたは何かお考えになりましたか?

まず、1.5mという深さの基礎を解体しようとすると、一旦基礎の周りの土を一通り掘り返します!

この時点で土の高さが一気に1.5m下がります。
そして実際に壊すのですが、1.5m入っている基礎です。

近隣の方々のお家は地震の様に揺れてしまいます。

基礎とは建物の下に入っている物ですから、建物自体の解体よりも地盤が揺れるのです。

酷い場合ですと近隣のお宅にヒビが入ったり、室内の置物が落ちてしまったりなどというケースも0ではありません。

しかし、実際にこうなってしまった場合、
「誰に言えばいいの?」
「誰に直させればいいの?」
というご不安がまず出てくるのではないでしょうか?

実際、この様な場合ですと、目で見ただけでは解体工事が原因などとはわからない為、判断が非常に困難です。

その為に、
「実際に解体工事で起きたヒビ割れなどを保証してもらえない。」
などといったことから近隣トラブルに繋がるケースも少なくありません!

そうならない為に、解体工事の開始前に必ず「家屋調査士」を呼びましょう!

これはあなたが解体工事を実際に行う時も、あなたの周りで解体工事が行われる際も同様です!

正直な所、木造家屋くらいであればまず解体工事が原因で隣地のお宅にまで支障が出るということは考えがたいですが、鉄骨造、鉄筋コンクリート造の家屋である場合は必須と言っても過言でありません。

「家屋調査士」とはお聞きした事がある方は多いと思うのですが、実際に依頼した事があるという方は少ないかも知れません。

家屋調査士とは、解体工事が決まった時点で決められた範囲内の近隣様宅の現状を確認し、写真などに納め、解体工事後にも工事前と変わりがないか検査してくれる者です。

その為、万が一解体工事であなたのお宅若しくは近隣様のお宅に破損箇所が出てしまった場合でもこの家屋調査士の検査にて解体工事が原因なのか、違うのかなどと判断をする事が出来るのです。

大体の場合はこの家屋調査費用は、実際に工事を依頼するお施主様、若しくは実際に解体工事を請け負っている解体工事業者が負担致します。

しかし、家屋調査士が入るのは現場からある程度のエリアです。

その為、少し現場からは離れているけど心配…などとお考えの場合はご自分でも探してみてください!

万が一の為の準備になります!

また、実際にあなた自身が解体工事を依頼する様であれば、基礎解体の際に解体工事業者から近隣様へご挨拶に行ってもらうなどして、対策をとるのもいいかも知れません!

同様に近隣で解体工事があるのであれば基礎解体の際に声を掛けてもらう様にするということも大切です!

まとめ
解体工事の際は、あなたが実際に工事を依頼する場合でも、近隣で解体工事を行う場合でもまずは家屋調査をしましょう。

家屋調査をしていることで解体工事中の近隣トラブルなど様々な箇所でトラブル解消のをすることができます。